クラルスさんはご自身のブログの中で、旅の二週間ぐらい前からあれこれ考え事をし、優先順位をつけ、一番答えを求めていることに考えを集中すると書かれています。そして、飛行機に乗る前にその一番のことを空にポーンと投げてしまう。すると、旅の中で思わぬ形で答えが帰ってくる。とのこと。
僕も、旅の中で、ハッとする気づきを得るような経験をすることとがある。旅は的確な答えを導いてくれるセラピーなのかもしれない。
そんな想いを書いたクラルスさんの記事に僕のブログも紹介していただいています。
旅セラピー&お気に入り旅ブログご紹介
クラルス 元町中華街便り
旅して、なるべくして一人ぼっちになって、心の静寂と向き合い、ただこの時間を全力で楽しもうとする。そうしているうちに、あるべきところにあるべき答えがやってくるような気がする。
僕は20歳、初めての旅の時に大きな失恋をしていました。彼女は旅に行くことを最初は応援してくれていたのだが、直前になって一ヶ月近くも僕と離れるのは嫌だという。
私と、旅と、どっちをとるの?
そう聞かれた。そして僕は、彼女と別れることを選んででも、旅に出た。どうしても行きたかったのだ。自分で選んだとは言え、長距離バスの中で、変わらない景色を眺めながら、宿のベットで天井を見上げながら、その人のことを想った。ちょっと油断すると、ほんとうに良かったのかという迷いや後悔と涙が溢れ出てきた。
それでも僕は、その時の旅でなるべくして一人になり、旅をしながらいろんな人に出会い、景色に出会い、精一杯生きていた。自分を感じることに全力だった。
もっと自分を好きになれ。
それが、僕に降ってきた答えだった。
あの時の僕の恋愛というのは、恋愛なんかじゃなかった。確かに愛しあえる人がいて、幸せだった。けど、ちょっと息苦しくもあった。あんなに可愛い子がどうして僕のことを好きと言ってくれているんだろう。信じることができなかったし、失いたくなかった。だから、彼女の求める僕になろうと頑張っていた。彼女が泣いたら慰めたし、喜んだら一緒になって喜んだ。
好きだからそれでいいと思った。
でもそんなの恋愛じゃなかった。
いくら好きだからと言って、自分を殺してはいけない。僕は彼女をすごく尊敬してたし、素晴らしい人だと思ってた。そういう人になりたいとも思っていた。でも苦しかった。すきだけど、すごく苦しかった。
結局は旅から帰ってもう一度復縁した。でも、またすぐにうまくいかなくてまた別れることになった。
彼女が僕の人生から出て行ってしまった。彼女なしの人生なんて考えられない。完全に依存してしまっていた。死ぬしかない。そのあと一年以上の間、記憶が未だに曖昧だ。でも僕には、死ぬ勇気なんてなかった。強く生きたいと思っていた自分に気づいた。人に合わせてばかりで、ちゃんと自分の道を生きていない、できなかったからこそこと死にたいと思ってしまう。それは裏を返せば、ちゃんと生きようとしてるというしてるということ。
そう、もっと自分を好きになれ
あれからちょうど10年。また僕は大きな失恋をした。もう一ヶ月になる。めちゃくちゃ落ち込んだし、泣いたし、絶望したし、パニックになった。でも、もう大丈夫。10年経って、少しは自分が好きになっていた。彼女なんていなくたって、自分の足で歩いていく。そう思えるようになった。
今回は、ちゃんと自分の想いをぶつけることができた恋愛だった。素晴らしい恋愛だった。
でも僕は最後の最後、彼女にしがみついてしまった。もうどうにもすることはできないのに、またやり直せるんじゃないか、そうおもってその想いをおもいっきりぶつけた。綺麗なことばかりじゃない。彼女を責めたてた。別れることなんてない、やり直せるって責めたてた。
あの時、彼女は泣きながら言った。
もっと自分を好きになって。
旅に出て、答えを受け取ったとしてもそれはすぐに人生を変えるものであるとは限らない。ちょっとづつ、旅は僕を変え続けてくれていた。
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